top of page
検索

ポリプロピレン×セルロースナノファイバー コンパウンド試作所感

  • n6nomura
  • 3月30日
  • 読了時間: 3分

更新日:4月2日

ポリプロピレン(PP)にセルロースナノファイバー(CNF)を配合し

セルロースナノファイバー配合量、5%、10%、20%

で二軸今点試作を実施。


使用設備   : 二軸押出機 26㎜ / L/D45

投入方法   : メインフィーダー ポリプロピレン樹脂

         サイドフィーダー セルロースナノファイバー

スクリュー構成: 前半 搬送+軽いフィード部

         中盤 ニーディングブロックで分散

         後半 ミキシング+脱揮ゾーン




■5%配合

●スタート直後立ち上がりは非常にスムーズとなり

 PP単体時のトルクが仮に40%前後とすると、セルロースナノファイバー

 5%でトルクは約45%程度となり、ほぼ誤差レベルとなった。

 再度フィードからのセルロースナノファイバー供給も問題なし

 (ブリッジやつまり等の兆候は見られない)

 溶融状態も良好で、ストランドも均一で、外観では

 バージンPPと比べ多少のマット感。

 この条件ではニーディングの効きも過剰ではなく

 「分散もそこそこ、加工も安定」というバランス。

 量産OKラインとなった。






■10%配合

●10%配合した瞬間に機械挙動に変化。

・まず、トルクが一段上がる。

 スクリューに負荷がかかってきているという手ごたえ。

 一番感じることは、吐出したストランドにて

 「凝集しているカーボンナノファイバーがいる事がわかる】

 ※ここで、テストとして

  ①回転数UP → 一気に粘度が上昇

         → 分散は多少改善

  せん断がかかりすぎている。


※スクリュー構成の改善が必要と感じる。


【配合量としては、良好と思われる。】【導電性付与】



■20%配合

●20%配合でトルク及び表面性に大きな変化。

・スクリューがグッと踏ん張んる感じ。

 トルクが明確に上がり、機械負荷が目に見えてわかるレベル。

 一番明確なのは分散性。

 「明らかに凝集し絡み合っている状態のダマが定期的に発生】

 ※ここで、テストとして

  ①回転数UP → 一気に粘度が上昇

         → 分散は目に見えて良好とはいえない

  せん断がかかりすぎている。


※ストランドも

・表面荒れ

・定期的に脈打ちが発生し吐出が一定ではない

・ストランドカット時に明らかに音の変化あり(硬度UP)

触った感じも樹脂と言うよりは、カーボンの塊を樹脂で

繋いでいるようなイメージ



■やってみた感想

・今回のテストで一番感じたことは

 【10%配合を超えると 配合 というよりは 設計 になる】

 

 5%では素材足しにしただけ。

 10%で調整が必要となる。(スクリュー構成・せん断・分散)

 20%はもうプロセス込みで作る材料


 特にCNF配合の難しい点は、

 ・軽すぎる (供給が難しい)

 ・絡む   (分散が難しい)

 ・効きすぎる(粘度がすぐに上昇)

 この3つが一番の難点と考える。


 ここを攻略する事で高充填も可能と考える。

 スクリュー構成が一番重要




PP+セルロースナノファイバー配合テスト ダイス部
PP+セルロースナノファイバー配合テスト 冷却部
PP+セルロースナノファイバー配合テスト ストランドカット部
PP+セルロースナノファイバー配合テスト ペレット

 
 
 

コメント


N.6株式会社 ロゴ
bottom of page