二軸押出機のフィード量最適化!不良軽減と生産性を両立する実践ポイント完全ガイド
- n6nomura
- 5月8日
- 読了時間: 2分
更新日:5月28日
フィード量とは、押出機へ投入する原料の供給量(kg/h)の事です。
この設定が適切でないと、以下のような問題が発生します。
・供給過多 ⇒ 未溶融、圧力上昇、トルクオーバー
・供給不足 ⇒ 空転、滞留時間増加、焼け(ゲル化)
・バラつき ⇒ 品質不安定(物性、外観不良)
つまり、フィード量は単なる【投入量】ではなく、
プロセス全体のバランスを決める重要パラメーターです。
■フィード量最適化の基本指標
●最適化には、以下の3つのバランスを見ることが重要です。
①スクリュー回転数との関係
・回転数↑ × フィード量小 ⇒ せん断過多、焼け
・回転数↓ × フィード量多 ⇒ 混錬不足、未溶融
※【回転数とフィード量はセットで調整】が基本
②トルク(負荷率)
・目安 : 50~80%が安定領域
・高すぎ: 過負荷、詰まりのリスク
・低すぎ: 空転、混錬不足
※フィード量は【トルクを見ながら微調整】が鉄則
③滞留時間
・長すぎ ⇒ 熱劣化、焼け
・短すぎ ⇒ 分散不足
※フィード量が増えると滞留時間は短くなる傾向
■現場で使える最適化ステップ
STEP1: 基本条件の設定
・回転数:温度、スクリュー構成を固定
・フィード量を低めからスタート
STEP2: 徐々にフィード量を増加
・トルク、圧力、外観をcheck
・安定領域を探る
STEP3: 限界点を把握
●以下の兆候が出たら【入れすぎ】です。
・トルク急上昇
・圧力ハンチング
・未溶融の発生
※限界の80~90%が実用最適点
STEP4: 品質確認で微調整
・分散状態(フィラー、顔料)
・外観(フィッシュアイ、ゲル)
・物性(強度、伸び)
※数値だけではなく【製品品質】で最終判断
■よくある失敗パターン
✖フィード量だけを単独調整
⇒回転数、温度とのバランスが崩れる。
✖最大スループットを狙いすぎる
⇒品質低下、トラブル増加
✖フィーダー制度を無視
⇒実は供給がバラついている
■材料別の注意点
●高充填フィラー(タルク、アルミナ 等)
・流動性低下 ⇒ フィード量控えめ
・トルク上昇に注意
●リサイクル材
・粘度バラつき ⇒ 安定供給が難しい
・少し余裕を持った設定が安全
●高分子量樹脂
・溶融に時間がかかる ⇒ フィード量多すぎNG
■まとめ
●フィード量の最適化は、単なる【量の調整】ではなく
回転数、トルク、滞留時間、品質のバランス設計です。
重要ポイントは以下の通りです:
・フィード量は低めからスタートし徐々に上げる
・トルク50~80%を目安に調整
・限界の80~90%が実用最適点
・最終判断は必ず【製品品質】で行う
無理に最大処理量を狙うより、【安定×再現性】こそが
最適条件です。






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