二軸押出機のL/D比とは?設計・混錬・品質に与える影響を徹底解説
- n6nomura
- 4月23日
- 読了時間: 2分
更新日:4月23日
L/D比とは??
L(スクリューの長さ)÷D(スクリューの径)
で表される指標です。
例:スクリュー径50mmφ、長さ2000mm → L/D 40
つまり、【どのくらい長い距離で材料を処理するか】を示す指標
①L/D比が重要な理由
●L/Dは単なる長さではなく、以下すべてに影響します。
〇混錬性能
・長い → 混ざるチャンスが増える
・短い → 混ざりきらない可能性
※特に重要
・フィラー分散(アルミナ、ガラス)
・添加剤の均一化
〇滞留時間
・長い → 滞留時間が長くなる
・短い → 滞留時間が短い
※超重要ポイント
・長すぎる → 焼け、劣化
・短すぎる → 未溶融、分散不良
〇温度履歴
L/Dが長いほど....
・熱履歴が増える
・摩擦発熱が増える
※セルロース、生分解系は注意(焼けやすい)
②【L/Dは長いほど良い】は間違い
●よくある誤解です。
〇長すぎる場合のデメリット
・材料が劣化(焼け、黄変)
・トルク上昇
・エネルギーの無駄
・デッドゾーン発生
※セルロース系、バイオ樹脂熱に弱い添加剤
は特に注意が必要
〇身近すぎる場合のデメリット
・分散不足
・フィラーのダマ
・添加剤ムラ
・未溶融
※【長さ】ではなく、【バランス設計】が重要
③代表的なL/Dの目安
用途 L/D目安
・汎用コンパウンド : 32~42
・高分散(フィラー多い) : 40~52
・リアクティブ押出 : 40以上
・シンプル溶融 : 24~32
※難しい配合ほどL/Dは長くなる傾向
④L/Dだけでは決まらない
●L/Dは【性能そのもの】ではない
〇同じL/Dでも結果が変わる理由
・スクリュー構成(ニーディング配置)
・回転数(せん断)
・フィード位置
・温度設定
※つまり、L/Dは【器】、中身【設計】が本質
⑤現場での考え方
●判断の軸はこの3つ
分散は足りているのか?
焼けていないか?
トルクに余裕があるか?
※よくある改善アプローチ
・分散不足 → L/D延長 or 混錬強化
・焼け → L/D短縮 or せん断低減
・トルク過大 → 無駄な混錬ゾーン削減
⑥まとめ
●L/D比は【長さ】ではなく【プロセス設計の指標】
●長ければ良いわけではない
●最適解は材料、目的で変わる
※最も重要なのは、【滞留時間×せん断×温度】のバランス






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