樹脂にジルコニアを配合して得られる物性
- n6nomura
- 3月25日
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樹脂にジルコニアを配合すると、セラミック特有の高強度、耐摩耗、耐熱性
等が樹脂に付与されます。
特に、エンジニアリングプラスチックや高機能コンパウンドで
使用されることがあります。
以下、物性変化について整理します。
■樹脂にジルコニアを配合する事で得られる物性
①機械的強度の向上
※ジルコニアはセラミックスの中でも非常に強靭な材料です。
・主な効果
→引張強度向上
→曲げ強度向上
→圧縮強度向上
→剛性(ヤング率)向上
※理由
・ジルコニア粒子が樹脂マトリックスの補強材として働き
荷重を分散します。
※例
PA、PPS、PEEK 等に添加される事があります。
②耐摩耗性の向上
※ジルコニアは非常に硬い材料です。
・モース硬度
→8~8.5
その為、
・摩耗量減少
・摺動部品の寿命延長
※用途例
・ギア
・ベアリング
・摺動部品
③耐熱性(HDT)の向上
※ジルコニアは耐熱温度1000℃以上のセラミックです。
その為、樹脂に配合する事で、
・熱変形温度(HDT)上昇
・高温剛性向上
④寸法安定性の向上
※セラミックフィラーの為
・線膨張係数(CTE)が低い
・収縮率低減
※結果
・成形収縮低減
・寸法精度向上
※精密部品に向きます。
⑤電気特性(絶縁性)
※ジルコニアは優れた電気絶縁体です。
・効果
→絶縁性向上
→誘電特性安定
※電子部品にも適用可能です。
⑥耐薬品性向上
※ジルコニアは
・酸
・アルカリ
・溶剤
に対して安定です。
その為、化学耐性が向上します。
⑦熱伝導性の変化
※ジルコニアは熱伝導性の低いセラミック(約2~3W/mk)1です。
その為、
・断熱性向上
・熱拡散抑制
になります。
⑧比重の増加
※ジルコニアは重い材料です。
比重 約5.7~6.0 その為、
・樹脂重量の増加
・重量バランス調整
等に使用されます。
⑨放射線遮蔽性
※高密度材料なので
・X線
・γ線
の遮蔽性向上が期待できます。
⑩外観特性
※ジルコニアは白色粉末なので
・白色度向上
・不透明性向上
の効果があります。
■よく使われる樹脂
・PA6 / PA66
・PPS
・PEEK
・エポキシ樹脂
・フッ素樹脂






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