樹脂+木粉 二軸押出機でのコンパウンド最適条件
- n6nomura
- 3月21日
- 読了時間: 2分
「樹脂+木粉」を二軸押出機で安定してコンパウンドする条件を
整理致します。
■木粉コンパウンドの難しさ
●木粉は、吸湿性が高い、熱に弱い、分解しにくい為
「低温でしっかり分散し水分を徹底除去」これが鉄則です。
①温度プロファイル(最重要)
●基本設定(PP、PE系)
・フィード部 : 160℃~170℃
・圧縮部 : 170℃~180℃
・混錬部 : 175℃~180℃
・ダイス : 180℃前後
※ポイントとして、200℃は絶対に越えない、高温すぎると
木粉の劣化及び炭化(黒点、臭気、ガス)
・高温すぎる → 焼け、発泡、臭気
・低温すぎる → 未溶融、分散不良
②スクリュー構成(かなり重要)
●基本コンセプトとしては、せん断をかけすぎない分散
・推奨構成イメージ
搬送(フィード)
溶融(樹脂のみ)
木粉投入(サイドフィーダー推奨)
分散(弱~中ニーディング)
脱揮
軽量→ダイス
●ニーディングディスク
・30 or 45℃ : ◎ (マイルド分散)
・60℃以上 : △ (せん断強すぎる)
※せん断が強すぎると、木粉粉砕、発熱→焼けに繋がる。
③回転数(rpm)
●推奨
・150~300rpm
※考え方としては、
・高すぎる → 発熱 → 木粉劣化
・低すぎる → 分散不良
※ベストは「トルク60~80で安定する回転数」
④フィード方法(超重要)
●ベスト構成
・メインフィーダー : 樹脂
・サイドフィーダー : 木粉
※理由としては、樹脂を先に投入し完全に溶融させる
溶融させた樹脂に木粉を投入する事で分散しやすい状態となる。
※同時投入はNG、ダマ、分散不良、空気巻き込みの原因
⑤木粉の前処理
●乾燥条件(必須)
・80~105℃
・4~8時間
・水分率:1%以下(理想は0.5%以下)
※水分が多いと、発泡(ボイド)、表面荒れ、強度低下、
ガス発生の原因となる。
⑥脱揮(ベント)
●大気ベント or 眞空ベントは必須レベル。
※効果
・水分除去
・揮発分除去
・外観改善
⑦添加剤(かなり効く)
●相溶化剤
・MAH変性PP (MAPP) 等
※効果
・木粉と樹脂の密着UP
・強度改善
●潤滑剤
・ワックス系
※効果
・トルク改善
・流動性改善
⑧充填率と負荷
●木粉配合量
・20~60wt%
※注意点として、40wt%以上になると急激にトルク上昇
詰まり、ブリッジ発生の可能性UP。
⑨よくあるトラブルと対策
トラブル内容 原因 対策
・黒点 : 焼け : 温度down、回転数down
・発泡 : 水分 : 乾燥強化、ベント
・ダマ : 分散不足 : スクリュー構成改善
・強度が弱い : 界面が弱い : 相溶化剤追加
・表面荒れ : ガス : 脱揮強化
⑩現場での最適化のコツ(重要)
温度は「低めスタート」
回転数は中程度 (200rpm前後)
トルクは常に確認しながら微調整
外観 (焼け、発泡)を最優先で評価






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