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PET樹脂
(ポリエチレンテレフタレート)

ポリエチレンテレフタレートとは、高い汎用性を持つ素材の一つです。
ペットボトルに限らず、様々な用途で使用されております。
構造の似ているPBT(ポリブチレンテレフタレート)とひとくくりで
エンジニアリングプラスチックに分類されます。
ポリエチレンテレフタレートは耐熱性に優れており、繊維強化をした場合の
熱変形温度は
240℃、連続耐熱温度が150℃です。
また、低温環境では-60℃まで問題なく使用できます。
ただし、PET樹脂加工物の耐熱温度は、何に加工するか次第で大きく異なります。
代表的な用途のペットボトルに加工した場合には、耐熱性は高くありません。
耐熱のペットボトルに加工した場合でも、耐熱温度は約80℃です。
その為、一般的にペットボトルは50℃程度までを限度として使用されています。


長所
・耐熱・耐寒性がある
 加工方法に左右されますが、耐熱温度200℃、耐寒温度-60℃程度です。
 
・加工しやすい
 薄いフィルムから厚みのある板状、ペットボトルのような曲線を持つ円柱形と
 柔軟に加工できます。

・耐水性がある
 PET樹脂は水を通しません。

・薬品に強い
 無延伸フィルムとして用いる際は、良好な耐薬品性を示します。

・透明性がある
 飲料容器に用いても、飲料の色味を損ないません。


短所
・強度が弱い
 エンジニアリングプラスチックとしては強度が弱く、工業用途では
 ガラス繊維での補強が必要。

・高温化で加水分解を起こす
 高温の水中下のような状況で用いるには困難な素材です。

・有機溶剤や無機酸に弱い
 無機酸に弱く、有機溶剤体制はアルコール度数20度が目安。

・耐候性が低い
​ 屋外で使用した場合、劣化する可能性があります。

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