ポリマーアロイ

ポリマーアロイとは、複数のポリマーを混合する事で新しい物性を持たせた高分子の事である。

複数の金属から作られる合金（アロイ）になぞらえてポリマーアロイと呼ばれる。

新しいエンジニアリングプラスチックを開発する重要な方法の一つである。

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通常は複数のポリマーを単純に練合しても相分解してしまうので相溶化剤を用いたり

二次的にブロック重合やグラフト重合させる事で生成する。

あるいは一方のポリマーをクラスター状に分散させるなどして均一相にする事で生成する。

後者のように物理的なプロセスでポリマーアロイを作る技術をポリマーブレンドと呼ぶ。

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ABS樹脂は、AS樹脂とブタジエンゴム粒子にAS樹脂をグラフト重合させたグラフト粒子

から構成され、ポリマーアロイの代表的な成功例とされている。

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共重合との違いは、共重合の場合はモノマーの比率を変えるなどして特性を変えるが

ポリマーアロイはポリマーとして成立したものを混合させて新しい特性を得るものを言う。

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​代表的なポリマーアロイ

・変性PPE-ポリフェニリン・エーテル(PPE)とポリスチレン(PS)

・PC/ABSアロイ-ABS樹脂とポリカーボネート(PC)

・PBT/ABSアロイ-ABS樹脂とポリブチレンテレフタレート(PBT)

・PA/ABSアロイ-ABS樹脂とポリアミド(PA)​

・PC/PSアロイ-ポリスチレン（PS)とポリカーボネート(PC)​

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