樹脂に酸化チタンを配合して得られる物性
- n6nomura
- 2 日前
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樹脂に酸化チタン(TiO₂)を配合すると、主に白色顔料・機能性フィラー
として働き、外観だけでなく耐久性や機能面にも影響を与えます。
以下に、物性変化を細かく記載いたします。
■樹脂に酸化チタン(TiO₂)を配合する事で得られる物性
①白色度、隠蔽性(最も大きく効果)
※酸化チタンは世界で最も隠蔽性が高い白色顔料です。
・得られる物性
→非常に高い白色度
→高い隠蔽力(下地が透けない)
→高反射率
→発色安定性
※理由は、酸化チタンは屈曲率: 約2.7(ルチル型)と非常に高く
光散乱が強い。
※用途例
・家電外装
・自動車内装
・医療樹脂
・食費容器
②UV遮蔽(紫外線遮蔽)
※酸化チタンは紫外線を強く吸収、散乱します。
・得られる物性
→紫外線遮蔽
→樹脂の劣化防止
→黄変防止
→屋外耐候性向上
・結果
→屋外寿命が延びる
→色褪せ抑制
※ただし表面処理されていない酸化チタンは
光触媒作用で逆に劣化を推進する場合があります。
③耐候性向上
※酸化チタンは耐候性が非常に高い。
・得られる物性
→耐候性向上
→長期白色維持
→光安定性向上
※その為、屋外製品ではほぼ必ず使用されます。
④熱安定性向上
※酸化チタンは熱安定性が高い無機材料です。
・得られる物性
→熱分解抑制
→高温加工安定性
→熱変化抑制
※特に、PVC、PE、PPで効果が顕著。
⑤機械強度(軽微な影響)
※フィラーとして働く為、少し影響があります。
・変化傾向
→物性 : 変化
→剛性 : わずかに上昇
→硬度 : 少し上昇
→衝撃強度: やや低下する場合あり
→伸び : やや低下
※粒径が小さい程影響は小さい。
⑥電気特性
※酸化チタンは絶縁性が高い材料。
・得られる物性
→絶縁性向上
→誘電率上昇
※電子部品用途にも利用
⑦光反射性
※酸化チタンは光の反射率が高い。
・得られる物性
→高輝度
→光拡散
→LED反射率向上
※用途例
・LED反射板
・照明カバー
⑧バリア性
※粒子で樹脂中で分散すると、分子の通り道が長くなる。
(トータス効果)
・結果
→酸素透過低減
→水蒸気投下低減(微量)
■配合量の目安
※ 用途: 添加量
・着色用途: 0.5~2%
・白色樹脂: 3~8%
・高隠蔽 : 10~20%
■酸化チタンの結晶タイプ
※ 種類 特徴
・ルチル型 : 耐候性、隠蔽力が高い
・アナターゼ型: 白色度が高いが耐候性が低い
※樹脂ではルチル型が主流
■注意点
※分散が悪いと
・白ムラ
・フィッシュアイ
※光触媒作用、未処理酸化チタンは樹脂の劣化の原因になる。
→対策: 表面処理品使用
■よく使われる樹脂
・ポリプロピレン
・ポリエチレン
・ポリ塩化ビニル
・ABS樹脂






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