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樹脂に酸化チタンを配合して得られる物性

  • n6nomura
  • 2 日前
  • 読了時間: 2分

樹脂に酸化チタン(TiO₂)を配合すると、主に白色顔料・機能性フィラー

として働き、外観だけでなく耐久性や機能面にも影響を与えます。

以下に、物性変化を細かく記載いたします。


■樹脂に酸化チタン(TiO₂)を配合する事で得られる物性


①白色度、隠蔽性(最も大きく効果)

※酸化チタンは世界で最も隠蔽性が高い白色顔料です。

・得られる物性

→非常に高い白色度

→高い隠蔽力(下地が透けない)

→高反射率

→発色安定性


※理由は、酸化チタンは屈曲率: 約2.7(ルチル型)と非常に高く

 光散乱が強い。


※用途例

・家電外装

・自動車内装

・医療樹脂

・食費容器



②UV遮蔽(紫外線遮蔽)

※酸化チタンは紫外線を強く吸収、散乱します。

・得られる物性

→紫外線遮蔽

→樹脂の劣化防止

→黄変防止

→屋外耐候性向上


・結果

→屋外寿命が延びる

→色褪せ抑制


※ただし表面処理されていない酸化チタンは

 光触媒作用で逆に劣化を推進する場合があります。



③耐候性向上

※酸化チタンは耐候性が非常に高い。

・得られる物性

→耐候性向上

→長期白色維持

→光安定性向上


※その為、屋外製品ではほぼ必ず使用されます。



④熱安定性向上

※酸化チタンは熱安定性が高い無機材料です。

・得られる物性

→熱分解抑制

→高温加工安定性

→熱変化抑制


※特に、PVC、PE、PPで効果が顕著。



⑤機械強度(軽微な影響)

※フィラーとして働く為、少し影響があります。

・変化傾向

→物性  : 変化

→剛性  : わずかに上昇

→硬度  : 少し上昇

→衝撃強度: やや低下する場合あり

→伸び  : やや低下


※粒径が小さい程影響は小さい。



⑥電気特性

※酸化チタンは絶縁性が高い材料。

・得られる物性

→絶縁性向上

→誘電率上昇


※電子部品用途にも利用



⑦光反射性

※酸化チタンは光の反射率が高い。

・得られる物性

→高輝度

→光拡散

→LED反射率向上


※用途例

・LED反射板

・照明カバー



⑧バリア性

※粒子で樹脂中で分散すると、分子の通り道が長くなる。

 (トータス効果)

・結果

→酸素透過低減

→水蒸気投下低減(微量)



■配合量の目安

※ 用途:   添加量

・着色用途: 0.5~2%

・白色樹脂: 3~8%

・高隠蔽 : 10~20%



■酸化チタンの結晶タイプ

※ 種類       特徴

・ルチル型  : 耐候性、隠蔽力が高い 

・アナターゼ型: 白色度が高いが耐候性が低い


※樹脂ではルチル型が主流



■注意点

※分散が悪いと

・白ムラ

・フィッシュアイ


※光触媒作用、未処理酸化チタンは樹脂の劣化の原因になる。

→対策: 表面処理品使用



■よく使われる樹脂

・ポリプロピレン

・ポリエチレン

・ポリ塩化ビニル

・ABS樹脂






酸化チタン素材

 
 
 

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