樹脂に麻を配合して得られる物性
- n6nomura
- 3 日前
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樹脂に麻(ヘンプ、リネン 等の植物繊維)を配合する事で得られる
物性についてまとめます。
主に熱可塑性樹脂(PP、PE、PLA 等)に麻を配合した場合について、
■樹脂に麻を配合する事で得られる物性
①機械的性質
●引張強度
・麻繊維は強度が高い為、樹脂中で背にが十分に分散、接着していれば
引張強度が向上する。
ただし、繊維間の界面接着が不十分だと低下する事がある。
●曲げ強度、剛性
・麻は剛性が高い天然繊維である為、樹脂に配合すると
曲げ強度(モジュラス)が上昇。
軽量化しつつ剛性を高めたい用途に有効。
●衝撃強度
・麻繊維は脆いので、配合量が多いと衝撃強度は低下する傾向。
ただし、繊維長や分散、樹脂との界面処理により改善可能。
●圧縮強度
・比較的向上するが、繊維方向依存が出やすく、方向性が重要になる。
②熱的性質
●熱変形温度(HDT)
・麻配合により若干向上する場合がある。
(繊維が熱に強く樹脂の流動性を抑える為)
●熱安定性
・麻自体は200℃状で劣化する為、加工温度の高い樹脂には注意。
●熱膨張係数
・麻は熱膨張が小さい為、樹脂の熱膨張を抑える効果がある。
③物理的性質
●密度
・麻は軽いので、樹脂に配合しても大きく密度は変わらない。
(やや低下する程度)
●吸水性
・麻は親水性が高く、樹脂に配合すると吸水率が上昇。
長期水中使用では膨潤や機械特性低下に注意。
●表面性
・麻繊維の存在で表面がざらつく事がある。
意図的に木質感、天然感を出す場合はメリットとなる。
④加工性
●押出、射出成型での加工は可能だが、麻の長さや含有率により
流動性が低下するので注意。
●麻繊維が熱に弱い為、加工温度は樹脂の熱分解温度より
低めに設定する必要がある。
●界面接着剤(マレイン酸無水物 等)を用いると、繊維と樹脂の
結合が改善し機械特性が向上する。
⑤その他特性
●環境負荷低減
・天然繊維なのでバイオマス配合としても注目されている。
●振動、音吸収性
・天然繊維は内部損失が大きく、振動減退や音響特性向上に寄与。
●見た目、触感
・天然素材の風合いを出せるので、内装材やインテリア無機。






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