樹脂ストランド状態で中央に空洞が出来る原因
- n6nomura
- 4 日前
- 読了時間: 2分
樹脂をストランド状態(押出された麺状)にしたときに中央に穴(空洞)が
出来る原因はいくつかあります。
主に、「内部ガス」「流動状態」「冷却」の3系統です。
現場では複数が重なっている事が多いです。
①水分、揮発成分によるガス発生(最も多い原因)
●原料や添加剤に水分や揮発成分があると、押出機内の高温で
蒸発して内部からガスが発生します。
・現象
→樹脂内部にガスが溜まる。
→押出される時に中心が膨らむ。
→冷えて固まると中心が空洞になる。
・よくある原因
→樹脂乾燥不足(PA、PET、PC 等 吸湿樹脂)
→フィラーの水分(炭酸カルシウム、セルロース、卵殻 等)
→添加剤の揮発分
・対策
→樹脂乾燥温度、時間の見直し
→フィラーの乾燥
→真空ベント使用
②外側が先に固まり、内部が引ける(収縮空洞)
●ストランドは外側から急冷されます。
・現象
→外側が先に固まる
→内部はまだ溶融状態
→内部が冷えると体積収縮
→外側が固いので中心に空洞が出来る
・発生しやすい樹脂
→PP
→PE
・対策
→水槽温度を少し上げる
→ストランド径を小さくする
→押出温度の適正化
③ダイ出口の流動不良(メタルフラクチャー系)
●ダイス内部での樹脂の流れが均一でないと、中心部が低圧領域になり
空洞が出来る事があります。
・原因
→ダイス設計
→押出量が多すぎる
→粘度差(樹脂+添加剤)
・対策
→ダイス内部清掃
→押出量の調整
→温度調整
④フィラー配合のコンパウンド特有の現象
●フィラー配合時は、空気巻き込み、フィラー水分、分散不良
等で、内部ガスが抜けず空洞化する場合があります。
・特に注意が必要な素材
→炭酸カルシウム
→セルロース
→卵殻
→タルク
■経験則での原因ランキング
原料、フィラー水分
ベント不足
急冷
ダイス流動







コメント