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シワ発生原因とは?フィルム・シート成形でシワが発生する原因と改善対策を徹底解説

  • n6nomura
  • 8 時間前
  • 読了時間: 4分

フィルム・シートの押出成形において、

【シワ】は品質不良の中でも比較的発生しやすい

トラブルの一つです。


シワが発生すると、外観品質の低下だけでなく

ラミネート性や印刷性の悪化、後工程での加工不良 等

様々な問題を引き起こします。


特に高機能フィルムでは、わずかなシワでも製品不良になる為

発生原因を正しく理解し、適切な対策を行う事が重要です。


本記事では、フィルム・シート成形におけるシワの発生原因と

改善方法について、現場目線でわかりやすく解説します。



■シワとは?

〇シワとは、フィルムやシート表面に波状または折れ目のような

 変形が発生する現象です。

 主に、

・幅方向

・流れ方向(MD)

・搬送方向

 のいずれか、または複数方向に発生します。


 シワの形状や位置によって、原因をある程度特定する事が可能です。



■シワが発生する主な原因


①フィルム張力(テンション)が不均一

〇最も多い原因です。

 左右でテンションが異なると、一方だけが伸びてしまい

 余った部分がシワになります。


※発生例

・巻取りテンション左右差

・ニップロール圧力差

・ロール芯ずれ


※改善方法

・テンションを均一化する

・ロール芯出しを行う

・巻取り制御を見直す


②ロールの平行度以上

〇冷却ロールやガイドロールがわずかに傾いているだけでも

 シワは発生します。

 数十分の1㎜程度のズレでも高精度フィルムでは影響します。


※改善方法

・ロールの平行度測定

・ベアリング摩耗確認

・芯ブレ点検


③ロール温度ムラ

〇冷却速度が左右で異なると、

・一方だけ収縮

・一方だけ柔らかい


 状態となり、シワが発生します。


※特に起こりやすい材料

・PET

・PA

・EVOH

・高結晶性PP


※改善方法

・ロール温度均一化

・冷却水流量確認

・温調機点検


④ネックインの影響

〇押出直後にフィルム幅が縮むネックインが大きい場合

 幅方向に応力差が発生しシワになる事があります。


※改善方法

・エアギャップ短縮

・樹脂温度最適化

・吐出量調整


⑤エア巻き込み

〇ロールへ密着する際に空気が入り込むと

 空気が逃げ切れずシワになります。


※発生しやすい条件

・ライン速度高速

・ロール接触角不足

・表面粗さ不適切


※改善方法

・ニップ条件変更

・エアナイフ設置

・ロール角度見直し


⑥ライン速度が速すぎる

〇速度を上げるほど

・張力変動

・振動

・エア巻き込み


 が増加します。

 特に試作機では発生しやすい原因です。


※改善方法

・一旦ライン速度を下げる

・条件を安定後に速度アップ


⑦樹脂温度が高すぎる

〇溶融樹脂が柔らかすぎると、ロールへ接触した際に

 変形しやすくなります。

 その結果、シワとして残ります。


※改善方法

・ダイ温度最適化

・シリンダー温度調整

・樹脂粘度確認


⑧ダイからの吐出ムラ

〇厚みムラや流速ムラがあると、幅方向で収縮量が

 変化しシワになります。


※確認項目

・ダイボルト調整

・リップ清掃

・異物付着確認


⑨巻取り条件が不適切

〇巻取り張力が高すぎると

・圧縮シワ

・巻きシワ

・端部シワ

 が発生します。


 逆に引きすぎても巻ズレの原因になります。


※改善方法

・テーパーテンション設定

・張力最適化

・巻径管理



■シワ発生時のチェックポイント

〇発生した際は以下の順番で確認すると、原因を効率よく

 絞り込めます。


1.テンションは左右均一か

2.ロールは平行か

3.ロール温度にムラはないか

4.ライン速度は適切か

5.樹脂温度は高すぎないか

6.ダイ吐出は均一か

7.巻取り条件は適切か

8.エア巻き込みないか


 この順番に確認する事で、多くのシワトラブルは

 原因を特定できます。



■シワを防ぐ為のポイント

〇シワを完全になくすには、設備・材料・成形条件の

 バランスが重要です。

 特に重要なのは以下の4点です。

・テンションを安定させる

・ロール温度を均一に保つ

・ダイから均一に吐出させる

・ライン速度を無理に上げない


 また、試作段階では条件変更を一度に複数行わず

 一つずつ変更して原因を切り分ける事が、短時間で

 最適条件を見つける近道です。



■まとめ

〇フィルム・シート成形におけるシワは、

 テンション・ロール・温度・巻取り・吐出状態 等

 複数の要因が重なって発生する事が多くあります。


 シワを改善する為には、発生位置や形状を観察し

 設備・成形条件・材料特性を総合的に確認する事が重要です。


 シワ対策は成形の外観品質だけでなく、生産性や歩留まりの

 向上にも直結します。

 

 日頃からの設備点検や条件管理を徹底し、安定した成形条件を

 維持する事で、高品質なフィルム・シート製品の製造に繋がります。













金属ロールから透明フィルムが流れる工業ポスター。見出しはシワ発生原因、張力・温度・設備条件の文字と青い発光。

 
 
 

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