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厚みムラ改善方法!フィルム・シート成形で品質を安定させる原因と対策を徹底解説

  • n6nomura
  • 3 分前
  • 読了時間: 4分

フィルム。シート成形において【厚みムラ】は

製品品質を大きく左右する重要な課題です。


厚みムラが発生すると、製品の強度低下や外観不良

後工程での加工不良、材料ロスの増加 等

多くの問題に繋がります。


特に二軸Tダイフィルム成形では、樹脂の流れ・ダイ調整

冷却条件・ライン速度 等、多くの要因が複雑に

絡み合っています。


この記事では、厚みムラが発生する原因から改善方法まで

実際の成形現場で役立つポイントをわかりやすく解説します。



■厚みムラとは?

〇厚みムラとは、フィルム・シートの厚みが一定にならず

 場所によって厚い部分や薄い部分が発生している状態を指します。

 代表的には、

・センターだけ厚い

・両端だけ厚い

・周期的に厚みが変動する

・幅方向にバラつく

・長手方向に変動する


 等、様々な症状があります。

 まずは、【どの方向に厚みムラが発生しているか?】

 を確認する事が改善への第一歩です。



■厚みムラが発生する主な原因


①Tダイのリップ調整不良

〇最も多い原因です。

 リップ開度が均一でないと、樹脂の吐出量が変化し

 厚みムラになります。


※改善方法

・リップボルトを少しずつ調整する

・一度に大きく動かさない

・調整後は十分に安定するまで待つ

・幅方向の厚み測定を繰り替える


②樹脂温度のバラつき

〇樹脂温度が一定でないと粘度が変化し、流量も変化します。

 その結果、厚みムラが発生します。


※改善方法

・シリンダー温度を均一化

・ダイ温度を安定させる

・温調機の能力を確認する

・温度センサーの異常を点検する


③押出量の変動

〇押出機の吐出量が安定しない場合も厚みムラになります。


※原因例

・スクリュー回転変動

・原料供給不足

・ブリッジ現象

・ペレットの供給ムラ


※改善方法

・フィーダーを点検する

・原料乾燥状態を確認する

・定量供給を徹底する

・スクリュー回転を安定させる


④ライン速度の変動

〇引取り速度が一定でないと厚みは大きく変化します。

 速度が速い=薄くなる

 速度が遅い=厚くなる


※改善方法

・サーボ制御を確認する

・ロール速度周期を点検する

・ベルト、チェーンの摩耗確認

・モーター制御を確認する


⑤ロール条件が適切でない

〇冷却ロール温度や圧力が適切でないと、厚みが均一になりません。


※改善方法

・ロール温度を一定化

・ニップ圧を適正化

・ロール芯振れ確認

・ロール汚れ除去


⑥樹脂の分散不良

〇フィラーや添加剤が均一に分散していないと

 流動性が変化し、厚みムラになります。

 特に、

・ガラス繊維

・タルク

・炭酸カルシウム

・カーボン

・BN

 では、発生しやすくなります。


※改善方法

・混錬条件の見直し

・スクリュー構成変更

・コンパウンド条件最適化

・原料混合方法改善


⑦エアーの巻き込み

〇ダイ内部や押出機内に空気が残ると流れが不安定になります。


※改善方法

・真空ベント確認

・原料乾燥

・フィーダー調整

・ホッパー内の空気混入防止



■厚みムラの改善のチェックポイント

〇改善する際は、やみくもに条件を変更するのではなく

 以下の順番で確認すると効率的です。


1.厚み分布を測定する

2.ムラの発生位置を把握する

3.樹脂温度を確認する

4.ダイ温度を確認する

5.押出量を確認する

6.ライン速度を確認する

7.ロール条件を確認する

8.リップ調整を実施する

9.再測定する


 一度に複数の条件を変更せず、一つずつ変更して結果を

 確認する事が改善への近道です。



■現場で意外と見落とされるポイント

〇厚みムラは設備だけが原因ではありません。

 例えば、

・ペレットサイズのバラつき

・リサイクル材比率

・材料ロット違い

・室温変化

・ダイ内部の汚れ

・ギアポンプ摩耗

・スクリュー摩耗


 等も影響します。

 特に長期間使用している設備では、摩耗による吐出量の変化が

 厚みムラの原因になる事も少なくありません。



■まとめ

〇厚みムラは、フィルム・シート成形において最も重要な

 品質管理項目の一つです。


 改善する為には、【リップ調整だけ】に頼るのではなく

 樹脂温度・押出量・ライン速度・ロール条件・原料状態

 等を総合的に確認する事が重要です。


 また、厚みムラは一つの原因ではなく、複数の要因が

 重なって発生するケースが多くあります。

 その為、データを記録しながら一つずつ条件を見直す事が

 安定した品質と歩留まり向上への近道です。


 厚みの安定した製品は、お客様からの信頼向上だけでなく

 材料ロスや不良率の低減、生産性向上にも繋がります。

 日々の成形条件を丁寧に管理し、安定したモノづくりを

 目指しましょう!













金属シートの圧延機と厚み計測の画面。原因分析・改善ポイント・品質安定・歩留まり向上の文字が並ぶ青基調の解説画像

 
 
 

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