リサイクルできる?生分解性樹脂の廃棄方法を解説(正しい処分方法と注意点)
- n6nomura
- 7月1日
- 読了時間: 4分
近年、環境課配慮型素材として注目を集める生分解性樹脂。
しかし、【普通のプラスチックと一緒にリサイクルできるの?】
【燃えるゴミで捨ててもいいの?】と疑問を持つ方も
多いのではないでしょうか?
実は、生分解性樹脂はなんでも自然に分解されるわけではなく
廃棄方法を誤るとリサイクル品質の低下や環境負荷に繋がる
可能性もあります。
この記事では、生分解性樹脂のリサイクル可否や適切な廃棄方法
企業が知っておきたいポイントをわかりやすく解説します。
■生分解性樹脂はリサイクルできる?
●結論から言うと、一般的なプラスチックリサイクルには
混ぜない事が推奨されています。
理由は以下の通りです。
①リサイクル材の品質低下
●例えばPLAがPPに混入すると
・強度低下
・成型不良
・外観不良
等が発生する可能性があります。
少量の混入でも品質へ影響する場合があります。
②融点・加工温度が異なる
●樹脂ごとに加工条件が異なります。
例えば、
・PE : 約180℃~220℃
・PP : 約200℃~240℃
・PLA : 約160℃~190℃
加工温度が異なる為、通常のリサイクル工程ではトラブルの
原因になります。
③分別が難しい
●見た目では、
・PLA
・PET
・PP
等を区別する事は困難です。
その為、多くのリサイクル施設では混入を避けています。
■廃棄方法はどうする?
●用途や自治体によって異なりますが、一般的には
以下の方法があります。
①焼却処理
●現在最も多い方法です。
生分解性樹脂でも、可燃ごみとして焼却処理される
ケースが一般的です。
焼却しても植物由来を使用している場合は、カーボンニュートラル
の考え方から環境負荷を低減できるとされています。
②産業廃棄物として処理
●工場や事業所から排出される場合は、産業廃棄物として
専門業者へ委託します。
排出量が多い企業では、
・分別保管
・廃棄証明
・適切な管理
が必要になります。
③コンポスト処理
●一部の生分解性樹脂は、産業用コンポスト施設で
分解可能です。
ただし、家庭の庭や土へ埋めれば分解するわけではありません。
多くのPLAは、
・約58℃
・高湿度
・活発な微生物
という条件が必要になります。
■【自然に捨てても大丈夫】は誤解
●生分解性樹脂だからと言って、海や山へ捨てても
問題ないわけではありません。
実際には、
・分解まで長時間書かる
・環境条件が不足すると分解しない
・景観悪化や生態系への影響
等の問題があります。
ポイ捨てを正当化する素材ではありません。
■企業が注意すべきポイント
●製品開発や試作では以下を意識しましょう。
・リサイクルルートを事前に確認する
・使用後の回収方法を検討する
・コンポスト対応か確認する
・廃棄方法を製品へ表示する
・ユーザーへ正しい処分方法を周知する
環境配慮型製品程、【作る】だけでなく【捨てる】まで
設計する事が重要です。
■生分解性樹脂はマテリアルリサイクルできる?
●条件が整えば可能ですが、現状では国内で大規模な
リサイクルシステムはまだ限定的です。
試作品や工場内スクラップについては、同一材料であれば
社内リサイクル出来る場合もあります。
しかし、市場回収品については、異物混入の問題から
焼却やコンポスト処理が主流となっています。
■まとめ
●生分解性樹脂は環境負荷低減に貢献する材料ですが、
通常のプラスチックと同じリサイクルルートには適していません。
適切な分別・廃棄方法を理解する事で、環境性能を最大限に
活かす事が出来ます。
今後の、リサイクル技術や回収インフラの整備が進む事で
生分解性樹脂の活用範囲はさらに広がる事が期待されています。
N.6株式会社では、生分解性樹脂のコンパウンド試作・フィルム成形試作
加工条件の最適化まで一貫してサポートしています。
生分解性樹脂の開発でお困りの際は、お気軽にご相談ください。






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