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【2026年版】PLA(ポリ乳酸)の適正乾燥条件とは?成形不良を防ぐポイントを解説

  • n6nomura
  • 3 日前
  • 読了時間: 3分

更新日:19 時間前

PLA(ポリ乳酸)は植物由来の原料を使用した代表的な

生分解性樹脂として、食品容器や包装材、3Dプリンター

材料など幅広い分野で採用されています。


しかし、PLAは吸湿しやすい特性を持っており

十分な乾燥を行わずに成形すると、物性低下や外観不良

等、様々なトラブルの原因となります。


本記事では、PLAの適正乾燥条件や乾燥不足による

問題、成形時の注意点についてわかりやすく解説します。



■PLAが乾燥を必要とする理由

●PLAはポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)と

 比較すると吸湿性が高く、保管中に空気中の水分を吸収します。

 吸収した水分が残った状態で溶融すると、加水分解が発生し

 樹脂分子が切断されてしまいます。

 その結果、

・強度低下

・脆化(割れやすくなる)

・糸引き

・シルバー発生

・異臭発生

・寸法不安定

 等の不具合が発生しやすくなります。


※特に薄肉製品や透明製品では乾燥不足の影響が顕著に現れます。



■PLAの適正乾燥条件

●一般的なPLAペレットの推奨乾燥条件は以下の通りです。


  項目      推奨条件

・乾燥温度  : 50~60℃

・乾燥時間  : 3~6時間

・目標水分率 : 250ppm以下

・乾燥方式  : 除湿乾燥機推奨


※多くのメーカーでは、55℃前後で4時間以上

 を推奨条件として推奨しています。

 ただし、グレードによって条件が異なる為、必ず

 メーカーの技術資料を確認する事が重要です。



■乾燥温度を上げすぎるとどうなる?

●「早く乾燥したいから高温に使用」と考えるのは危険です。

 PLAは熱に弱く、長時間高温にさらされると以下のような

 問題が発生します。


①ペレットブロッキング

・ペレット同士が軟化して固まりやすくなります。


②分子量低下

・熱履歴が増加し、成形前から樹脂劣化が進む場合があります。


③黄変

・一般的には60℃を超える長時間乾燥は避けた方が安全です。



■乾燥不足で発生する代表的な成形不良


①シルバー発生

●成形品表面に銀色の筋が発生します。

 樹脂中の水分が蒸発する事で起こる代表的な現象です。

 外観例として、

・白い筋状模様

・光沢ムラ

・曇り


②強度低下

●加水分解によって分子量が低下すると、

・衝撃強度低下

・引張強度低下

・割れやすくなる

 といった問題が発生します。


③糸引き・バリ増加

●溶融粘度が低下する事で、

・糸引き

・バリ発生

・成形サイクル悪化

 に繋がる場合があります。



■PLA乾燥時の注意点


①開封後は早めに使用する

●乾燥後でも長時間放置すると再び吸湿します。

 出来るだけ当日中に使用する事が理想です。


②ホッパードライヤーだけでは不十分な場合がある

●梅雨時期や高湿度環境では通常の熱風乾燥機だけでは

 十分な乾燥が出来ない事があります。

 その為、

・除湿乾燥機

・除湿ホッパー

 の使用が推奨されます。


③リサイクル材は特に注意

●粉砕材や再生材は表面積が増えている為、

 吸湿しやすくなります。

 バージン材以上に乾燥管理を徹底する必要があります。



■まとめ

●PLAは環境負荷低減に貢献する優れた生分解性樹脂ですが

 吸湿による加水分解を受けやすい材料でもあります。


 安定した成形品質を維持する為には、

・50~60℃で3~6時間乾燥

・目標水分率250ppm以下

・除湿乾燥機の使用

・乾燥後は速やかに成形

 といった基本管理が重要です。


 PLAの特性を十分に理解し、適切な乾燥条件を守る事で

 成形不良の低減と品質向上に繋げる事が出来ます。













PLAの適正乾燥条件を説明するポスター。少年がPLA粒を持ち、乾燥機と条件表、文字「成形不良を防ぐ カギは乾燥!」が表示されている。

 
 
 

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