二軸押出機のリペレットでよくある失敗とは?品質を壊す原因と対策方法
- n6nomura
- 4月15日
- 読了時間: 2分
「もったいないからもう1回使おう」
現場で誰もが一度はいうこの言葉。
でも、、、その1回のリペレットが、クレームの
原因になっているかもしれません。
・流動性が変わる
・色がズレる
・強度が落ちる
実はリペレットは、単なる再利用ではなく
【材料に2回目の履歴を与える行為】です。
■リペレットとは何をしているの
●リペレットは単純に言うと
【一度溶融した樹脂を、もう一度溶かして成形しなおす】
つまり
・熱履歴 : 数回目
・せん断履歴 : 数回目
・滞留リスク : 増加
※材料にとっては【ダメージの上塗り】
■リペレットで起きる代表的な問題
①分子量低下
・熱+せん断によりポリマー鎖が切断
※結果
・引張強度低下
・衝撃強度低下
・脆化
②MFR(流動性)の変化
・分子量が下がると → MFRが上昇(流れやすくなる)
※結果
・成形条件がズレる
・バリが出やすくなる
・寸法安定性低下
③色変化、黄変
・特に注意な素材、PA / PC / ABS / PET
※原因
・酸化
・熱劣化
・滞留
微妙な色ズレが一番のクレームになりやすい
④添加剤の劣化、揮発
・効果が薄れる or バランス崩壊
・滑剤
・酸化防止剤
・難燃剤
⑤フィラー分散の変化
・ガラス繊維
・カーボン系
※起きる事
・繊維長の短縮
・分散状態の変化
※強度、導電性が変わる
■現場でよくある失敗
NG①: リペレット100%
・ほぼ確実に物性劣化
NG②: 乾燥なしで再投入
・吸湿樹脂(PA / PET)は発泡可能性大
NG③: 初回と同条件で押出
・すでに劣化しているので同条件=素材への過剰ダメージ
■リペレット成功の為の重要ポイント
①バージン材とブレンド(基本)
●リペレット10~30%以内が通常
※理由
・物性低下を緩和
・安定性確保
②加工設定温度を下げる
●5~20℃程度低め
※目的
・劣化抑制
・酸化防止
③せん断を抑えるスクリュー構成
●混錬を強くしすぎない
④酸化防止剤の再添加
・実はこれ効きます
⑤乾燥の徹底
・水分=劣化加速(超重要)
■改善テクニック
●MFR数値で管理
・数値で【劣化】を見える化
●トルク、圧力ログ管理
・粘度変化をリアルタイムで把握
●色差管理
・見た目品質の定量化
●リペレット回数ルール化
・最大2回まで
・3回目は廃棄 or 低グレード用途
■まとめ
●リペレットは、正しく使えばコストダウンの武器
間違えれば品質崩壊の引き金となります。
重要なのは、【再利用】ではなく【再設計】する事です。






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