樹脂にカーボン材を配合して得られる物性
- n6nomura
- 2月27日
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更新日:5 日前
樹脂にカーボン材(カーボンブラック、カーボンファイバー、カーボンナノチューブ 等)
を配合すると、種類、形状、配合量に応じて様々な物性が向上します。
得られる代表物性を細かく整理していきます。
■ カーボン材を配合する事で得られる主な物性
①機械特性
〇引張強度の向上
・カーボンファイバー(CF)配合で最も顕著
・樹枝に対して補強材として働き、負荷を分散し高強度化
・特にエンジニア林ププラスチックで顕著(PA/PBT/PC 等)
〇弾性率(ヤング率)の大幅向上
・CF配合で剛性が10倍以上向上するケースもあり
・曲げ弾性率・引張弾性率どちらも改善
・寸法の「たわみ」が大きく低減
〇耐衝撃性の変化
・CFは場合によっては低減(硬く脆くなる傾向)
・カーボンブラック(CB)は耐衝撃性を維持しやすい
・カーボンナノチューブ(CNT)は少量でも衝撃特性の低下を抑える効果あり
〇耐疲労性の向上
・連続応力がかかる部品(ギア、構造材)で特に有効
・CFは繰り返し応力に非常に弱い
②電気的特性
〇導電性付与
・CB高配合 → 10²〜10⁶Ωレベルの導電性
・CNTやカーボンナノファイバー → 少量(1%以下)でも導電性付与可能
・電子部品の静電気対策(ESD)部品に多用
〇静電気拡散性
・樹脂表面の帯電を防止
・静電気によるホコリ付着防止、異物対策に有効
③熱特性
〇熱伝導率を向上
・CFやCNTは非常に通しやすい
・冷却性が求められる部品に有効(放熱フィン、IC周辺部品)
〇耐熱性UP
・ガラス転移点や熱変形温度(HDT)が向上
・高温下でも形状安定性が向上
④寸法安定性
〇線膨張係数(CTE)の低下
・CF配合で金属並みに低CTE化
・精密部品に最適(ギア、光学部品ホルダー)
〇成形収縮率の低減
・成形品の変形、反り、寸法ばらつきが改善
⑤摩擦・摩耗特性
〇摺動性の向上
・CB、CFともに摩擦係数を低減
・ピストン、ギア、軸受 等摺動部品に利用
〇摩耗量の低減
・CFの高剛性で耐摩耗性が向上
・長寿命化に寄与
⑥耐候性・環境特性
〇耐UV性の向上
・CBはYV吸収剤として優秀
・野外用途で非常に有効(農業資材、車外装)
〇耐オゾン・耐酸化性
・光劣化が大幅に減り、表面のひび割れの防止につながる
⑦外観特性
〇黒色化
・CBは最も濃い黒を出せる顔料(耐久性も高い)
・外観品で「高級感」を出す用途にも使われている






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