樹脂に炭酸カルシウムを配合して得られる物性
- n6nomura
- 3月6日
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樹脂に炭酸カルシウム(CaCO₃)を配合すると、フィラーとして多くの
機械的、熱的、加工上のメリットが得られます。
以下、細かく整理致します。
■樹脂に炭酸カルシウム(CaC0₃)を配合する事で得られる物性
①剛性(硬さ)の向上
・樹脂に無機フィラーが入る事で、曲げ弾性率、引張弾性率が上昇。
特に高配合(20~40wt%)で顕著に硬くなる。
・衝撃強度は下がる傾向がある為、用途によってはバランスが必要。
②寸法安定性の向上
・収縮率が低下し、成形品の寸法ばらつきが減少。
・PPやPE 等の半結晶性樹脂では、収縮を抑え反りの低減に寄与。
③耐熱性の改善(変形温度の上昇)
・炭酸カルシウム自体は熱に強い為、荷重たわみ温度(HDT)がやや上昇。
・高温環境での変形が抑制される。
④流動性の改善
・CaCo₃粒子が「滑り材」のように働き、溶融樹脂の流動性が向上。
(MFRが上がる事も)
・成形加工性が改善し、薄肉部y複雑形状でも充填しやすい。
⑤衝撃強度の変化(一般的に低下)
・剛性が上がる反面、衝撃強度は低下しやすい。
・粒子が小さい(微粉 CaCo₃)程、衝撃低下は抑えられる。
⑥比重上昇
・炭酸カルシウムは比重2.7前後
→樹脂(比重0.9~1.2)よりは重い為、配合すると材料が重くなる。
⑦表面硬度の上昇
・表面の擦れに対する耐性が上がり、耐傷付き性が向上。
⑧吸湿性の低さ
・炭酸カルシウムは吸湿しにくい為、樹脂の吸水による劣化が
起きにくくなる。
⑨成形サイクルの短縮(冷却性の向上)
・無機粉末の熱伝導率が樹脂より高い為、冷却時間が短くなり
生産性が向上。
⑩光学特性の変化(白色度、遮光性の付与)
・白色で不透明なフィラーの為、
→白色度が増す
→光透過性は低下(不透明化)
・包装材などでは遮光性を高める用途に使用される。
⑪コストダウン効果
・高価な樹脂の部分を安価な炭酸カルシウムで置き換える事で
材料のコストを大幅に下げられる。






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