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タルク配合量と物性変化の関係!強度・剛性・衝撃性はどう変わる?

  • n6nomura
  • 2 日前
  • 読了時間: 2分

更新日:1 日前

タルクは樹脂コンパウンドにおいて最も広く使用される

無機フィラーの1つです。

しかし【どのくらい入れると何がどう変化するのか?】

を正しく理解していないと、

・剛性は上がったが割れやすくなった

・成型は安定したが衝撃性が低下した

・コストは下がったが品質トラブルが発生した

といった問題に直結します。

本記事では、タルク配合量と物性変化の関係を実務目線で

わかりやすく解説します。



■タルクとは?

●タルクは層状構造を持つ鉱物で、以下の特徴があります。

・低硬度(滑りやすい)

・薄片状(プレート状)

・比重が比較的高い

・安価で安定供給

※この【プレート構造】が物性変化のカギとなります。



■タルク配合量と物性変化

●配合量が増えるとどうなるのか?


   物性       変化傾向

・剛性(弾性率) : ◎大きく向上

・耐熱性(HDT) : ◎向上

・寸法安定性  : ◎向上

・成型収縮率  : ◎低下

・衝撃強度   : ×低下

・伸び(延性)  : ×低下

・比重     : △上昇

・流動性    : △条件次第



■配合量別の考え方

●10~20wt%

特徴

・樹脂の特性を大きく壊さない

・剛性が少し向上

・衝撃性の低下は軽微


用途

・バランス型材料

・外観、靭性重視

※初期検討はこの領域が安全


●20~40wt%

特徴

・剛性、耐熱性が大きく向上

・寸法安定性が改善

・衝撃強度は明確に低下


用途

・構造部品

・反り、変形を嫌う製品

※最も実用的なゾーン


●40wt%以上

特徴

・非常に高剛性

・成形収縮が大幅低減

・脆化が顕著(壊れやすい)


注意点

・分散不良リスク増大

・流動性悪化

・ウェルド強度低下

※設計難易度が一気に上がる領域



■なぜこのような変化が起きるのか?

①プレート配向効果

●タルクは薄片状のため、流動方向に配向しやすい

→剛性、寸法安定性アップ

→しかし異方性が発生


②応力集中

●フィラー界面で応力が集中

→クラック発生の起点になる



■現場でよくある失敗

●剛性だけを見て配合量を上げすぎる

●分散が不十分で物性バラつき

●スクリュー設計が適切でない

●表面処理タルクを使っていない

※材料設計+プロセス設計はセット



■設計のコツ

●最初は20~30wt%で評価

●衝撃改質剤との併用検討

●タルク粒径、アスペクト比の選定

●表面処理(カップリング)の活用

●スクリュー構成で分散最適化



■まとめ

●タルク配合は、【剛性・耐熱性】と【衝撃性】の

 トレードオフ設計です。

 配合量を増やせば性能が上がるわけではなく

 目的に応じた最適点を見つけることが最も重要です。














タルク配合量と物性変化を示すグラフ。低充填、中充填、高充填の領域と各特徴が表示。左上にタルクの特徴、右にポイント説明。


 
 
 

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