モース硬度とは?樹脂・フィラー選定で失敗しない為の基礎知識【摩耗・分散トラブル対策】
- n6nomura
- 4月15日
- 読了時間: 2分
二軸押出機コンパウンドにおいて
「フィラーで摩耗が激しい」「スクリューがすぐ減る」
といったトラブルはありませんか?
その原因の一つが【モース硬度】です。
本記事では、現場で役立つ視点から
・モース硬度の基本
・樹脂配合との関係
・トラブル事例と対策
をわかりやすく解説します。
■モース硬度とは?
・【材料のひっかき木津に対する強さ】を示す指標です。
※1~10段階で表され、数値が高いほど硬い材料となります。
※モース硬度代表例
材料 モース硬度
・タルク : 1
・石膏 : 2
・方解石 : 3
・フッ素樹脂(PTFE) : 2前後
・ガラス : 5~6
・アルミナ : 9
・ダイヤモンド : 10
※フィラー系は基本的に硬い(=摩擦リスク高)
■なぜ樹脂コンパウンドでモース硬度の認識が必要か?
●スクリュー、バレルの摩耗に直結
・アルミナやガラス繊維 等、硬度の高い材料ほど
設備を削ります。
※結果
・スクリュー摩耗
・バレル摩耗
・ギャップ増加 →分散不良
■分散性にも影響
●硬いフィラーは
・砕けにくい
・分散しにくい
※ダマ、白点、物性のバラつきの原因となる。
■製品品質への影響
・外観不良
・強度低下
・異物混入リスク
※最終製品トラブルに直結
■よくあるトラブル例
ケース①: アルミナ30%配合
・押出機摩耗が異常に速い
・数か月でスクリューエレメント交換
※原因: モース硬度9(非常に硬い)
ケース②: ガラスフィラー配合
・分散不良で白点発生
※原因: 硬くて溶けにくい、せん断不足
■現場で出来る対策として
①材料選定の見直し
・必要以上に硬いフィラーを使用していないか?
・代替材検討(例:タルク、炭酸カルシウム)
②スクリュー設計の見直し
・分散ゾーン強化
・せん断調整
※砕く設計が重要
③耐摩耗仕様の採用
・硬化スクリュー
・コーティングバレル
※高硬度材料には必須
■モース硬度だけでは不十分
・粒径
・形状(球状、針状)
・分散性
・表面処理
※総合判断が必要
■まとめ
・モース硬度は摩耗、分散に直結する重要指標です。
・高硬度フィラーは設備、品質に影響大
・材料、設計、条件のバランスが重要







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